常光円満寺の
宗旨と歴史
【宗 旨】
常光円満寺は高野山の金剛峰寺を総本山とする高野山真言宗でございます。真言密教とも呼ばれます。
真言密教は弘法大師:空海(お大師さま)を宗祖とする三国伝来(インド・中国・日本)のたいへん伝統ある宗派であります。
【歴 史】
常光円満寺は西暦736年に行基菩薩さまによって開山され、1250年以上の歴史を持つお寺でございます。
常光円満寺の古文書によると当時は数万坪という広大な寺領荘園をもち、足利将軍の菩提寺として深く信仰されていたそうでございました。ところが、応仁の乱の兵火によって全焼されてしまい、寺領荘園の全てを失う結果となるのでございます。
ただ、ご本尊さまを無事に戦乱の炎から守ることが出来たのが救いでございました。常光円満寺復旧への兆しの種がここに残されたのです。
行基菩薩さまの衆生済度(一人一人の幸せを願う)の御誓願のもと、復旧に立ち上がったのが覚鑁(かくばん)上人でございました。
その後、300年かけて、常光円満寺というすばらしい寺名に恥じないよう日々、悩める方と共に苦しみ、共に哀しみ幸せへの道しるべを築いてまいりました。
その結果、戦乱で荒れ果て、廃墟と化した小さな小さなお寺が、少しずつですが活気を取り戻してまいるのでございます。
現在も行基菩薩さまの御誓願を忠実に守り、日々修行に精進しております。