赤ちゃんを
亡くされた方へ



 母親のお腹の中で亡くなった赤ちゃんは水子とお呼びします。姿・容が残らず、すべてが水の如く流れてしまったということから、水子と呼ばれるようになりました。

 どんな女性でも、自分のお腹に宿った「いのち」を、好きで亡くす人なんかいないでしょう。それなりの事情があり、大きな苦しみと、深い哀しみをもたらします。新しい生命を育てる事、これは女性にとってかけがえのない喜びだからです。
「せめて子供だけは…」
 自分はどんな苦労をしても子供だけは立派に育てようとするのが、女性の心であり、本能なのだから…

 ところが水子といえば悪いお話も聞きますし、心無い考えをお持ちの方もおられます。中には不安を招くような説明をされるお寺さまもございます。

 お腹の赤ちゃんを亡くされたことで哀しまれている方は大勢いらっしゃるのに、その哀しみを本当の意味で理解してくれる方が少ないことは、とても切なくかわいそうでなりません。困っていても誰にも聞くことができない、誰も教えてくれない、というのは、ますます苦しみや哀しみを増幅させる元になりかねません。その苦しみや哀しみから一筋の光を見出させることは常光円満寺に与えられた使命でございます。

 このHPは流産・死産・中絶などでお子さまを失われた哀しみのお心を癒すため、そしてお子さまが教えてくれた事を決して無駄にすることなく、人生における大切な出来事として活かしていく勇気を与えることを願ってつくりました。

お断り―
 常光円満寺でも水子精霊と呼ばせていただいているのですが、このHPでは、お腹の赤ちゃんを亡くされた方の精神的な癒しを目的といたしますので、出来るだけ仏教的な用語の水子という言葉を控えて、お子さまとか赤子・赤ちゃんと親しみのあるお言葉で呼ばせていただきます。

常光円満寺
副住職 藤田晃秀



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