水子にたたりはあるの?
水子にたたりなどございません。常光円満寺にはそのようなご相談が今でも多いのですが、仏教の経典の何処を探してもそのようなことは書かれていないのです。それに水子の心は純粋無垢そのものです。限りなく美しい心の持ち主の水子が、どうして恨みや妬みの気持ちがもてるのでしょう。恨みの感情は、この世に生きているものだけが感じる煩悩です。
水子のたたりも、賽の河原のお話同様、「いましめ」のためですので、一切気になさらないでください。
悲しいことに、水子たたりについてのご相談はとても多いのです。「このまま供養をしなければご自身だけでなく、子供や孫にまで災いが及ぶ」といわれるものです。ご自身が水子をお持ちでなくても、ご先祖さまの中には必ず水子はいるものです。その中で、もしご自身が水子をお持ちの場合は、多かれ少なかれ、誰もが罪の意識を抱えているものです。その心の弱みにつけ込んで、言葉巧みに「子や孫に災いが及んでも良いのか」などといわれれば、親として何とかしてあげたくなるのは当然の心境です。
ただ、ここでお分かりいただきたいのですが、これはお供養とは云わず除霊と云われるものです。除霊とは悪霊払いの儀式のことで、お供養とはまったく異なります。水子の気持ちになると、親からそのように思われて除霊をさせられたら、どれほど哀しまれることでしょう。
純粋に考えればわかることですが、水子はとても穏やかな精霊です。水子が誰かを恨んだり憎んだりすることは決してございません。
また、赤ちゃんを亡くしてから嫌なことばかり続いているという場合でも、水子との因果関係は一切ございません。きっと偶然という「いたずら」でしょう。それを水子のせいにすることはよくありません。
あなたの大切なお子さまです。とても親想いのお子さまです。周りの意見に左右されないお子さまを大切に思う強い信念をもちましょう。
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