疑問2

水子にたたりはあるの?



回 答

 たたりは絶対にございません。常光円満寺にはそのようなご相談が今でも多いのですが、仏教の経典の何処を探してもそのようなことは書かれてありません。それに赤子の心は純粋無垢そのものです。限りなく美しい心の持ち主の赤ちゃんが、どうして恨みや妬みの気持ちがもてるのでしょう。恨みの感情は、この世に生きているものだけが感じる煩悩です。
水子の崇りも、賽の河原のお話同様、「いましめ」のためですので、一切気になさらなくて大丈夫です。

 常光円満寺への相談で最も多いのは占いなどで『水子の霊にとりつかれている』などといわれ、何とかしてほしいという相談です。「このまま供養をしなければご自身だけでなく子供や孫にまで災いが及ぶ」といわれるものです。ご自身が水子をお持ちでなくても、ご先祖さまの中には必ず水子はいらっしゃるものです。ましてや、もしご自身が水子をお持ちの場合は、多かれ少なかれ誰もが罪の意識を抱えているものです。その心の弱みにつけ込んで言葉巧みに子や孫に災いが及んでも良いのかなどといわれれば、親として何とかしてあげたくなるのは当然の心境です。ただ、ここでお分かりいただきたいのですが、これはお供養とは云わず除霊と云われるものです。除霊とは悪霊払いの儀式のことで、お供養とはまったく異なります。赤子の精霊の気持ちになると、親からそのように思われて除霊をさせられたら、どれほど哀まれることでしょう。
 純粋に考えたらわかることですが、水子はとても穏やかな精霊です。水子精霊が誰かを恨んだり憎んだりすることは決してございません。
 また、赤ちゃんを亡くしてから嫌なことばかり続いているという場合でも、水子の精霊との因果関係は一切ございません。偶然といういたずらでしょう。それを水子精霊のせいにすることはよくありません。
 あなたの大切なお子さまです。とても親想いのお子さまです。周りの意見に左右されないお子さまを大切に思う強い信念をもちましょう。 




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