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あの子の笑顔のために

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あの子の笑顔のために

あの子の笑顔のために…

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ときどき、思い出してあげるだけで良いのです

ときどき、思い出してあげるだけで良いのです

 お友達と楽しく会話をしているとき、楽しくお買い物をしているとき、ばりばりお仕事をしているとき、ふと気づけば、お子さまのことをすっかり忘れてしまっていることもあるでしょう。あの子に申し訳ないことをしてしまったとあなたは後悔…。

  でも、それでも良いのですよ。お子さまは元気に過ごされているお母さんの姿を見ることが何よりの楽しみでもあり、そして喜びでもあります。

  お子さまは1日に1回でも思い出してあげるだけで充分です。

あなたの心の中だけで良いのです

 お腹の赤ちゃんを失われたことで、自分がどれほどつらい思いをしても、その気持ちが相手の方に伝わらないこともあります。自分の気持ちを一生懸命伝えようとしても、わかってくれなくて、悔しくて悲しくてどうしようもないあなた…。

  でも、よく考えて。2人が言い争いをして、一番悲しい思いをしているのはお子さまです。相手がわかってくれなくても、お子さまはあなたの優しいお心をちゃんとわかっておいでです。

  あなたの心の中には、いつも優しく見守りくださる「清らかな存在」がいるのです。

あの子が望んでいるのは「ありがとう」

あの子が望んでいるのは「ありがとう」

 ありがとう、それはあなたの心を癒してくれる魔法の言葉。とても不思議な言葉です。

  どうしても、罪悪感ばかりつのり「ありがとう」なんて申し訳なくてとても言えないと嘆くあなた…。

  たしかに、心が癒えない時期は、謝罪や懺悔でも仕方のないことでしょう。でも、「ごめんね」って言葉を何度繰り返し言ってもあの子の喜ぶ顔は決して浮かんできません。

  少しでも心が癒えはじめたら、勇気を出して「ありがとう」といってごらんなさい。ほら、あの子の喜ぶ顔が浮かんできたでしょう。

  「今日も、あなたのおかげで無事に過ごせたよ。ありがとうね。」

周りに優しくすることは、お子さまにとっての喜びです

周りに優しくすることは、お子さまにとっての喜びです

 困っている人がいたら、そっと手を差し伸べてあげましょう。落ち込んでいる人がいたら、温もりあるお言葉をかけてあげましょう。

  どんな方にも優しいお心で接するお気持ちはあの子にとって大きな喜びでもあり幸せでもあるのです。

  たとえ、自分の親切に誰も気がつかなかったとしても、ちゃんとあの子はわかっておいでですよ。

 

あの子を悪く思わないでね。

 占いなどで「水子がついているよ。お払いしてもらいなさい。」っていわれて、あなたは少し心配…。

  でも、目を覚まして。あなたの赤ちゃんはとても心清らかで優しい赤ちゃんです。決して嫉妬やいじわるなどしませんよ。赤ちゃんがついていることはとても嬉しいこと。「あっちへ行け」というお払いはもちろん、そのようなことも思わないであげてくださいね。あなたの赤ちゃんを守ってあげられるのはあなた自身だけです。

  「大丈夫よ、お母さんはあなたを守りますよ。あの人にはきっと私の可愛い赤ちゃんは見えていないわ。」

心の成長を願っているのです

 我が子を失う悲しみは女性にとって最も耐えがたい悲しみ。この世からすべての悲しみや苦しみがなくなるとどれほど素晴らしいことでしょう。

  でも、よく考えて。苦しみのない生活というのは、本当に素晴らしいのでしょうか…?

  決してそんなことはございませんよ。この苦しみがあるから、他の人の痛みを理解してあげることもできますし、小さな喜びでもそれを喜びや感動として感じることができるのです。

  人生における大きな苦しみや哀しみは、大切なものを感じるための試練でもあるのです。その苦しみ・哀しみを乗り越えたとき、生かされるすばらしさを感じ、この上ない優しさと温もりの心をつかむことができるでしょう。

  お子さまはあなたの心の成長を願っているのです。

心の持ちようを変えれば、すばらしい毎日がやってくるのですよ

 暗いきもちで街を歩けば、何もかもつまらなく感じるもの。ところが、愉快な気持ちで街をあるけば、嬉しい発見がたくさんございます。

  見上げれば美しい青空、見渡せば豊かな大地に色とりどりの草花、愛すべき人々、そしてすばらしい出来事に満たされていることに気づくでしょう。不幸な出来事でさえも、心の成長を願っての試練だと思えば、ありがたい出来事でございます。

  私たちは、大自然の恵みをいただき、大いなる感謝と喜びの世界に生かされているのですよ。

「お母さん、お母さんは決して1人なんかじゃないよ」

「お母さん、お母さんは決して1人なんかじゃないよ」

 どうして私だけが…。赤ちゃんを亡くされたことで、あまりの辛さに自分を見失ってしまいそうになることもあるでしょう。そんなとき、忘れてほしくないことは、あなたは決して「一人ぼっち」ではないということ。赤ちゃんという温もりある存在があなたを見守りくださるのです。

  そしてあなたを必要とする方も必ずいるのです。あなたにはきっと愛する家族があることでしょう。たとえ、どれほど口の悪い家族であっても、その心の奥には誰よりもあなたを愛し、あなたの存在を尊く感じてくださるのが家族です。もちろん大切な友人や支えて下さる方々もございます。あなたと同じような思いで苦しんでいる方は、あなたの一言でどれほど救われることでしょう。少なくとも、赤ちゃんの存在はあなたが大切に受け止めて、この子に多くの感動を伝えていかなくてはならないのです。

  あの子はいつもあなたを見ておいでです。お子さまの笑顔のためにも、かけがえのない毎日を大切にお過ごしくださいね。

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