お供養とは、私たちの気持ちをお子さまやお地蔵さまにお伝えすることです。そのため、お供養してあげるお気持ちはとても大切です。ただし、決してお寺で拝んでもらうことだけがお供養ではないのです。お子さまのためにお地蔵さまをお参りするだけでも、お子さまを想って手をあわせるだけでもお供養になるのです。
だからといってお寺でしないでも良いということはございませんよ。お寺でお供養してあげると、お子さまは親の愛情を感じて本当に喜んでくださるし、ご自身にとってもお子さまの温もりを感じたり、心の救いにも繋がりますので、なるべくなさるようにいたしましょう。
それではお寺での水子供養とは、どういうものなのでしょう。
簡単に申し上げますと「親とお子さまとの美しい心の道を結びつける作法」だとお考えくださるとよいでしょう。そのため、お寺などで水子供養をされて心の道を繋げておくと、普段のお祈りも一層伝わるようになるのです。
常光円満寺の水子供養は、たくさんのお子さまの親代わりとなってお見守りくださるお地蔵さまに感謝の奉告をいたします。そして、「あなたの心」と「お子さまの心」をしっかりと結びつけて、親の慈愛のお心をお届けするもので、お子さまにとって、すばらしい贈り物になるのです。
お子さまは、いつも優しく見守りくださいますし、辛い時や苦しい時には、きっと正しい道を授けてくださることでしょう。
■水子供養するとあの子が遠い存在になってしまいそう。 |
お子さまは、いつもあなたの心を感じてくれているのですよ。常光円満寺での水子供養は、子供たちを天国へお導きくださるお地蔵さまのお心に、感謝の意を奉告させていただき、親の思いを水子精霊にお伝えさせていただく荘厳なものです。
お子さまとの心の道をおつなぎいたしますので、むしろ、優しい存在を一層感じることができるでしょう。
もちろん必要です。楽しみにしていた赤ちゃんを亡くされたのですから、哀しみのお心は一入なことでしょう。水子供養とは、愛するお子さまに自分の気持ちをお伝えして幸せを願うもので、決して懺悔ではないのです。そのことを正しく理解しましょうね。
自分の気持ちを素直にお祈りすればよいのです。
「どうか幸せになってくれますように…」
「お母さん(お父さん)はいつもあなたを忘れませんよ」
「いつも見守ってくれてありがとう」
などと、ご自身の願いをお祈りしてあげましょう。もちろん日々の出来事や感動したことなどをお伝えしても良いでしょう。
最初は涙ばかりでうまく思いを伝えることが出来ないかもしれません。「ごめんね」という言葉しか見つからない方もいらっしゃるでしょう。とてもおつらい思いをされたのですから、心が癒えるまではそれでもかまいません。
ただし、常光円満寺といたしましては、いつまでも「ごめんね」ばかりのお祈りはあまり感心できません。少しでも心が癒えてきましたら、愛と感謝の気持ちを伝えるお祈りをするように心がけましょう。
決してそんな事はございません。お一人でも、想いのある人にお供養してもらうことが幸せです。
「自分はこんなにつらい思いをしたのだから…」
などと、無理矢理、相手の方と一緒にお参りして水子供養される方もおられますが、その気持ちのない方がお供養されたとしても、お子さまはきっと喜ばないでしょう。なぜなら、私たちの心の思いを感じてしまうからです。自分がどれほどつらい思いをしたとしても、相手の方に自分と同じ思いを求めることを、お子さまは望んでいないはずです。
大切なのは、純粋にご冥福を願うお心です。愛と感謝のお心をお届けしてあげましょうね。
まったく心配はいりません。お供養とは私たちの心をお伝えすることであり、あらゆる人と人との心は、すべて奥の深いところで一つに結ばれ繋がっているのです。お釈迦さまのお供養などが、あらゆる場所で行われているのも、そういったためです。たとえお互いの住んでいる場所が離れていようとも、お二人の心は奥の深いところで繋がっており、その思いはちゃんとお子さまに届きますのでご安心下さい。
■以前、他のお寺でも、水子供養していただいたのですが大丈夫? |
もちろん大丈夫です。いろいろなお寺をお参りされたり、お供養なさったりされることで、きっと水子も「こんなにも大切に想ってくれているんだな」と喜んで下さることでしょう。
国内には多くのお寺があり、いろいろな宗派がございますが、すべて辿りつくところは一つでございます。ですから、たとえ常光円満寺で水子供養されたあとでも、ご自身にとって心和むお寺やお参りしやすいお寺を見つけられましたら、そちらをお参りされても同じように想いは届くのですね。
また旅行先などで、お地蔵さまを見かけたら、そっと手をあわせてあげましょう。
■永い間、水子供養をしていないので、今さらなのですが… |
水子供養に早い遅いなどないのですよ。もし今まで忘れていたとしても、今こうしてお供養をお考えになられているということは、心のどこかで大切にされていた何よりの証拠です。
お子さまは天国から、変わることなくあなたを見守りくださいます。もちろん今も優しい眼差しで見守ってくれているのですよ。そのことに気づかれて、心から感謝の気持ちを届けたいと思われたときが、お供養されるとても良い時期です。たとえそのことに気づくまで何十年かかったとしても、心から「いままでありがとうね」という気持ちを伝えてあげると、すべてが許されて赤ちゃんは大きな幸せを感じてくれるものです。
■術後、少しでも早く水子供養してあげたいのですが… |
そのお気持ちは、充分にお子さまに届いています。ただし、お子さまはあなたのお身体も心配しています。あまり無理をされて、お寺へお参りされたとしても、きっと喜んでくれませんよ。
術後は決して無理をなさらず安静にされて、体調が回復されてからお寺へお参りするように致しましょう。
愛するお子さまのお遺骨です。お粗末にならぬところへ、いつまでも大切におまつりしてあげたいものです。
お遺骨はお墓に納骨してあげるのが良いのですが、お墓のない方や事情によってできない場合は、お気軽に常光円満寺へご相談ください。
中には「いつまでも自分のそばに置いておきたい」という方もいらっしゃるでしょう。もちろん、心から楽しみにしていた赤ちゃんですから、その気持ちはとてもよくわかります。お気持ちが癒えるまでは、お部屋などに大切におまつりしてあげても良いでしょう。
そして、少しずつ心が癒えてきましたら、お子さまのためを思って納骨を考えてあげるようにいたしましょう。納骨の時期に決まりはございませんが、長くても一年くらいを節目に納骨されることをお考えください。
お子さまのお遺骨をお手元から離すことは親としてとても勇気のいる行動であることはよく存じております。ただし、納骨は決して最後のお別れではございません。納骨したからといって、この子が遠い存在になることはないのです。
納骨はあくまでも、哀しみを乗り越えるための一つのステップでございます。お骨という「かたち」がご自宅からなくなったとしても、あなたが生きている限り、お子さまはいつまでもあなたの心の中に生きておいでです。
そのことをしっかりと心に刻まれて、あの子のためにも温もりあるお心で毎日をお過ごしください。
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