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仏さまやご先祖さまはいつも私たちを守ってくださっています。毎朝お仏壇に今日一日の平穏無事を祈り、夕方には感謝の祈りを捧げることが基本です。朝起きて洗顔をして口をゆすいだ後、仏壇の扉をあけ、花瓶の水をとりかえて仏飯・お水をお供えして、姿勢をただし礼拝します。そしてロウソクとお線香に火をつけます。次に鈴をならして合掌してご家庭の宗旨のお経を読経致しましょう。もし時間がなければ念仏だけでも心を込めて唱えましょう。
ここで宗旨によるご宝号(念仏)をすこし紹介しておきます
◇真言宗は「南無大師遍照金剛」(なむだいしへんじょうこんごう)
◇禅宗は「南無釈迦牟尼仏」(なむしゃかむにぶつ)
◇浄土宗や浄土真宗は「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)
◇日蓮宗は「南無妙法蓮華経」(なむみょうほうれんげきょう)
この意味ですが「南無大師遍照金剛」を例にあげますと、南無は「帰依します」という意味です。つまり「あなたにおつかえいたします」という事です。大師は弘法大師(お大師さま)のことであり、遍照金剛は弘法大師が授かった称号です。つまりお大師さまにおつかえいたしますという意味になります。
お大師さまは御誓願にて「私はこの世にて私を求めるものは如何なるものでも必ず救済しよう」といわれました。ご宝号を唱えるということはそういう意味でおとなえするのです。
念誦とはご真言を21遍や108遍など念じ誦えるとき、その数をかぞえるために繰るものであり、正式には108珠ついています。しかし念誦には御真言など唱えることができない人でも手にするだけで広大な功徳があるということが他のお経にとかれています。そのため現在では持ちやすくするため54珠や27珠など少なくなり小さくなってきており、それが主流になってきています。しかし真言僧侶は必ず正式な念誦を持っていますので機会があればご覧になってください。
私たち人間はこの煩悩多き世界での未練や執着で、死後もすぐに仏の世界へなじむことができません。そのため、仏の世界へなじむまでの修業期間が最高四十九日だと思われるとわかりやすいでしょう。
この期間のことを中陰といい、七日ごとに不動明王や釈迦如来や文殊菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩など七尊もの仏さまが無事に仏の世界へたどり着くように見守りくださるのです。それで、この期間を特に重んじ、私たちも故人の速やかな成仏を願って供養するのです。
■四十九日が三月(みつき)をこす場合、三十五日で切り上げるほうがいいの? |
これは「しじゅう苦(49)が身につく(三月)」という、ただの語呂合わせからきている迷信にすぎません。法事は亡くなった方の成仏を願っていとなむものです。このような迷信に振り回されることなく三月をこえるこえないに関係なく四十九日を行う心がけを持ってください。
もし遺族や親族の思いで、三月もかかると心配だからと三十五日で切り上げ法事をするのは心情的にわかりますが、四十九日には身内だけでも心静かに供養のおつとめをしたほうがいいでしょう。
迷信にふりまわされたり私たちの都合で日にち切り上げたりすることは、あまりに故人が不憫ですね。
法事の時は特にお仏壇をきれいに掃除し、おかざりも法事にふさわしくしましょう。お供えはお仏飯・お餅・お菓子・季節の果物や故人の好きなものなどをお供えします。お花も法事にふさわしくおかざりします。僧侶も法事の際には着替えますので、控えの部屋を別に設けてはずかしくないよう綺麗にしておきましょう。
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