|
法事とは仏法の行事を意味します。細かくは追善(追薦・追福)供養や年回忌などのことをさし、追善供養とは月一度の命日に僧侶に参っていただく月忌(がっき)や、お盆やお彼岸など年中行事になっているもの、年回忌は七回忌・十三回忌ように何年かに一度の法事です。一般的に法事というとこの年回忌の事をさします。
ではこの法事のすすめかたですが、お寺でする場合と自宅でする場合で多少異なりますが、自宅でする場合の一例を挙げておきましょう。
住職が来られたら挨拶し、できれば控えの部屋に案内し、お茶を差し上げます。
住職が、法要を行う部屋(仏間)に入ってこられる前に、参列者一同の気持ちをあわせる意味で、施主が前もって簡単な挨拶をしておくのがいいでしょう。
住職は法要を司るとき導師と呼ばれますが、導師が入場して仏前に合掌礼拝するとき、参列者も合わせて合掌礼拝します。
読経の途中に「ご焼香をお願いします」と導師より促されて焼香します。焼香は香炉を回してゆく回し焼香と、各自がご本尊の前に進んで焼香する仕方とあります。
読経のしめくくりに回向の文が唱えられます。追善の仏事は、仏さまを法供養すること(善事)による功徳を、霊位に回らし向けること、また法事を縁として、自他ともに仏道に励もうと折り願うことです。この折りと願いが、回向文に最もよく表されていますから、至心に拝聴(あるいは唱和)します。
法事のおわりに、施主は導師にお礼の挨拶をします。また、法要に続いて墓地にお参りする場合は、お塔婆を上げてお供えを致します。
法事は親類や友人・知人など故人と縁のあった人が集まって行われますが、このとき、法事を営む側も招かれる側も何回忌だから集まるという形式的な考えだけではなんのための法事かわかりません。法事はあくまで故人への感謝の気持ちから行われるべきものです。今のわたしたちがあるのは、ご先祖さまのおかげだということを自覚し、一緒に生活しているときに感謝の心を示すのはもちろん、亡くなってからも感謝の気持ちを持ち続ける、そのための法事です。法事という仏法の行事を通して、仏さまやご先祖さま、亡き父母を敬う気持ちを確認し、これからもおつかえしていくことを誓うのが何よりも大切です。
|
|
Copyright(C)2008 水子供養の常光円満寺 『当サイトの内容の無断転載、使用を禁止いたします』
|