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正月には雑煮を食べ、一家で神社に初詣をするのは、多くの日本人の習慣になっていて、これをしないと、せっかくの晴れ着も見せる場がないし、正月らしい気分がしないという人が多いと思います。
ところで、神社に参られる前に忘れないでほしいのが、我が家のお仏壇にお参りすることです。
今日ここにこうして、新しい利を家族そろって迎えることができたのも、それはただの偶然ではなく、はるか昔から、途絶えることなく生命の火を灯しつづけてきてくれた、何代にもわたるご先祖さまのおかげであり、そう思えば、こうして人として生まれ、生きていることを(そこにはいろいろつらいこと、苦しいことがあるにせよ)、深く感謝すべきでしょう。また現在の生活は、実に多くの人々の労働と知恵のおかげだという事にも思い至る必要があると思います。
仏壇の前で手を合わすのは、何かを祈願するというよりも、そうした感謝の気持ちを、合掌という形で表すのです。
それから、初詣の帰りには、どうかお墓参りもして下さい。「暮れにお詣りを済ませたから」と言わずに、「ご先祖さまおめでとうございます。こうして家族みな無事で正月を迎えました」と墓前に報告すれば、新春らしい晴れやかな気持ちになるものです。
お子さんたちに、小さいうちから感謝してを合わせる習慣をつけておくと、きっと心の優しい人に育つことでしょう。
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